ゲンコツが当たり前の時代(ニシムラマコジさん提供)
ゲンコツが当たり前の時代(ニシムラマコジさん提供)

昭和や平成初期のころの学校では、今思えば完全にアウトだった思い出がいくつもあるものです。体罰も当たり前な教育方法は、現代の若者が見たら「さすがにヤバすぎでしょ!」とツッコミを入れたくなるでしょう。そんな昔の学校ならではのエピソード『昭和の先生』が、SNSなどで話題を集めています。

作者が小学生だった昭和のころは、体罰が日常茶飯事の時代でした。宿題や持ち物を忘れようものなら、容赦なくゲンコツが飛んでくる先生も決して珍しくなかったようです。

そんななか、作者が小学4年生だったときの担任の先生は、忘れ物をした生徒にゲンコツはしませんでした。しかしその代わりに、先生は取り出した1本の棒を自身の鼻の穴に入れます。そして鼻を入れた部分を、忘れ物をした生徒の頬に押し付けるという独特な罰をおこなっていたのです。

当時の作者は、痛烈なゲンコツを食らうよりはまだマシだと自分に言い聞かせて耐えていました。しかし今になって考えてみると、ゲンコツよりも異常性のある罰だったと作者は考えるのでした。

読者からは「そうなんだよな。先生に殴られたことを親に訴えても、親もお前が悪いと言って、取り合ってくれなかったんだよなあ」「1メートルくらいのものさしで、ふくらはぎをビシ!って、跡が残るくらい叩かれました。痛えのなんのって」などの共感の声があがっています。

そんな同作について、作者のニシムラマコジさんに詳しく話を聞きました。

■今では大問題になる、昭和の出来事

ー鼻をほじった棒を押し付けられるという今では考えられない行為ですが、その当時は特にそのことについて異常さは感じていなかったのでしょうか?

当時も汚いなとは思っていましたが、バカな小学生男子だったので、ちょっと面白がっている部分もありました。漫画にも描きましたが、その頃は殴られることも普通にあったんで、殴られるよりマシだなという感覚だったような気もします。

ーこのエピソード以外にも、「今なら絶対ありえない」と思う学校での出来事があればぜひ聞いてみたいです。

ビンタは普通にありましたし、ホウキの柄の部分で殴られるなんてこともありました。あと、悪さをした子の机を廊下に豪快に放り投げる先生もいましたね。

ー当時と今でニシムラさんご自身の価値観はどのように変わりましたか?

当時は忘れ物をした数を記録する「忘れ物グラフ」なるものを教室に掲示して晒し者にするなんてことも平気で受け入れていましたが…今ではもしそういうことがあったら「この教師ヤバい!」と瞬時に思えるような人間になったと思います。

(海川 まこと/漫画収集家)