阪神電気鉄道は7月、座席指定サービスの名称を「らくやんシート」にすることを発表しました。同時にサービスの詳細も明らかにしました。「らくやんシート」は全国に広がる座席指定サービスに一石を投じるかもしれません。
■大阪梅田~山陽姫路間でサービスを実施
阪神は新型急行用車両3000系(6両)にて、座席指定サービス「らくやんシート」を導入します。対象車両は6両編成のうち、大阪方から3両目の車両です。サービス開始時期は2027年春の3000系の運行開始に合わせます。対象となる種別は大阪梅田~山陽姫路間を運行する一部の直通特急・特急です。「らくやんシート」の利用には座席指定券が必要となり、一乗車あたり300円です。
3000系自体はロングシートにもクロスシートにもなれるL/Cシートを備えています。「らくやんシート」となる車両はクロスシート(一部ロングシートもあり)となり、クロスシートはリクライニング機能とドリンクホルダー(一部座席を除く)を有します。ロングシートはリクライニングはしませんが、座席幅は阪神の中では最大幅の500ミリになります。
■注目はリクライニングシートと料金
「らくやんシート」の注目ポイントはリクライニングシートと料金にあると思います。クロスシート/ロングシートのどちらにもなれる車両を使った座席指定サービスは主に関東大手私鉄で行われています。しかし、大半の車両はリクライニングしません。例外として、京王電鉄が運行する「京王ライナー」の一部編成はリクライニングシートとなっています。
先述したとおり、「らくやんライナー」はL/Cシートでありながら、クロスシートはリクライニングします。これは全国的に見ると、まだまだ珍しいサービスといえます。
次に、リクライニングシートでありながら、追加料金300円は格安だと思います。並走するJR神戸線(東海道本線)の座席指定サービスの追加料金(チケットレス指定席券)は、新快速「Aシート」が600円、快速「うれしート」が300円です。
Aシートはリクライニングシート、うれしートはリクライニングしないクロスシートですから、いかに「らくやんライナー」がコスパがいいか、よくわかります。参考までに、京王ライナーの追加料金は410円です。
意識しているかどうかはわかりませんが、結果的に、運賃とサービスでJRに対抗する形になった阪神の「らくやんシート」。どのような仕様、オペレーションになるのか、今から楽しみです。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)
























