「キーマカレー」第2次ブーム到来!? ※写真はイメージ(koarakko/stock.adobe.com)
「キーマカレー」第2次ブーム到来!? ※写真はイメージ(koarakko/stock.adobe.com)

 自宅で作るキーマカレーの人気が拡大しています。具材はひき肉と野菜があればOK。調理時間は10分や15分といった短時間のレシピが目立ちます。家庭用カレールウの国内シェアトップ「ハウス食品」では現在、キーマカレー専用のルウを全3種販売し、売れ行きは「非常に好調」だといいます。人気の理由を同社担当者に聞きました。

■販売金額、レシピ閲覧数が増加

 ハウス食品が手がけるキーマカレー専用のルウは全3種。「ジャワカレー キーマカレー 中辛」(2017年2月発売、税込み希望小売価格482円)、「ごちレピライス キーマカレー 中辛」(2020年2月発売、オープン価格、税込み参考小売価格393円)、「こくまろキーマカレー 甘口」(2021年8月発売、オープン価格、税込み参考小売価格349円)。

 通常のカレールウとの違いは、溶かしやすさ、ひき肉の臭みが出ないようなスパイスの配合、冷凍・解凍しても風味が変わりにくい技術(一部製品を除く)にあるといい、「どなたでも簡単においしいキーマカレーを作ることができます」(同社担当者)。

 売れ行きは。

 「2025年度のキーマカレー専用ルウカテゴリ(他社製品含む)の販売金額は、2017年度と比較して約170%に拡大しており、非常に好調です」(同社担当者)

 また、同社公式サイト内のレシピページにおいても顕著な変化があり、キーマカレーの閲覧数はカレーカテゴリー内で1位に。累計のPV数は100万回を突破しました(2025年9月時点)。

 これらのことから同社では、2008年ごろのキーマカレーブームに続き、第2次ブームが起きているのではないかと分析しています。

■人気の理由は?

 人気の背景には何があるのでしょうか。

 「2008年ごろからの第1次ブームでは、外食を中心にメニューとしておいしさが広がり、家庭にも普及し始めました。現在の第2次ブームは、物価高が後押しになっています。比較的価格が安価なひき肉と価格が安定しているタマネギさえあれば作れるコスパの良さから、家庭に根付いてきていると考えています」(同社担当者)

 さらに、昨今の時短ニーズの高まりも影響しているといいます。

 「近年では時短ニーズがますます強まっており、煮込み時間も短くフライパンで簡単に作れることから、カレー調理のハードルをより低くするタイパの良さも要因の一つになっていると考えます。ほおばるたびにお肉のうまみが口の中で広がるキーマカレーは、家族みんなが満足する、まさにタイパをかなえるメニューです」(同社担当者)

 具材のアレンジも無限大です。

 「そもそものカレーメニューの魅力でもありますが、ご家庭に余っている野菜やその時々に安い野菜を使える懐の深さがあり、キーマカレーはみじん切りにすることで、野菜の形や量に関係なくさまざまな具材をひとつにまとめてくれるため、より懐の深いメニューになっています」(同社担当者)

■夏が終わっても…キーマブームは続く?

 夏メニューのイメージが強いキーマカレー。秋以降も人気は続くのでしょうか。

 「コスパ、タイパへのニーズは年々強くなっており、それらのニーズを満たすキーマカレーの人気はまだまだ続くと見込んでいます。通常のカレーよりも煮込み時間が短いことから、気温が高いと喫食されやすい傾向もありますが、時短ニーズは季節にかかわらず強いため、秋冬もレシピご提案を中心に取り組んでまいります。さまざまな具材と相性がよく、アレンジ力も抜群で、献立に悩む方を助ける強い味方になっているため、時代や季節等に応じてご提案を続けていきたいと考えています」(同社担当者)

 同社では秋冬向けのメニューとして「フライパンで作れる15分キーマ」を提案。同社公式サイトでは「さつまいものキーマカレー」や「きのことビーフのキーマカレー」などのレシピを掲載しています。

(まいどなニュース・金井 かおる)