吉野家の看板 ※写真はイメージ(siro46/stock.adobe.com)
吉野家の看板 ※写真はイメージ(siro46/stock.adobe.com)

遊牧民の伝統から、羊肉が食文化の根幹となっているモンゴル。

SNS上では今、そんなモンゴルの吉野家で提供されるご当地メニュー「マトン丼」が大きな注目を集めている。

「モンゴルの首都ウランバートルの吉野家では、モンゴルオリジナルのマトン丼が食べられる!」

と、その模様を紹介したのは「モン活(モンゴル活動)家」として活動する田中英和さん(@Morinkhuurer)。

牛肉や豚肉の煮込みで作った丼ならありふれているが、羊肉の丼というのは、あまりお目にかかれない。はたしてどんな品なのだろうか?

田中さんに話を聞いた。

--モンゴルの吉野家を訪れた経緯をお聞かせください。

田中:訪れたのは去年8月です。以前から「モンゴルの吉野家にはマトン丼というオリジナルメニューがある」と聞いていて、いつか行きたいと思っていたところ、友人とモンゴル旅行が決まったので訪れることができた、という流れです。

--モンゴルの吉野家でマトン丼は、どのような位置づけなのでしょうか?

田中:モンゴル人に直接聞いたわけではないので私の想像ですが、日本の牛丼チェーンでもカレーや定食などが提供されるのと同様、「牛丼の他にマトン丼がある」というくらいの位置づけなのではないでしょうか。モンゴル人にとって、マトンはごくありふれた食べ物なので、特別なメニューという認識はない気がします。また、モンゴル人が「日本の吉野家にはマトン丼がない」ということを知らない可能性もあります。

--マトン丼は、どのように調理されているのでしょうか?

田中:牛丼と同様、煮込んだ具がご飯に乗って出てきます。食べたかぎりでは、味は牛肉がマトンに変わっただけのように感じられ、「牛肉用とマトン用で、味付けの違う別の煮汁を用意している」という感じはありませんでした。

--召し上がったご感想は?

田中:伝統的なモンゴル料理は、マトンとは思えないくらいあの独特の臭みがなく、マトンが苦手な方でも食べられるほど。ですがこのマトン丼は臭みを感じました。マトンが苦手な方にはおすすめしません。

--投稿に対し、大きな反響がありました。

田中:漫画『天幕のジャードゥーガル』(秋田書店)の大ヒットを受けて、モンゴルに対する注目度が高まっているであろうことは想像していたものの、ここまで多くの方に注目していただけるとは思っていませんでした。これをきっかけに、どこかの牛丼チェーン会社さんが期間限定でもいいので、日本でマトン丼を提供してくださったらうれしいです。

   ◇   ◇

今回の投稿に、SNSユーザーたちからは
「さすがモンゴル! マトン丼か!」
「期間限定でもいいから、マトン丼を日本で発売してほしい」
「吉野家愛50年を自称する私にとって、こんなにハードルの高い吉野家は初めて。でも、攻めたい」
など、さまざまな声が寄せられた。

田中さん的には、モンゴルの吉野家メニューではマトン丼はもちろんフライドポテトもおすすめなのだという。ジャガイモにもかかわらず、日本のサツマイモよりもずっと甘くホクホクしているそうだ。モンゴルに行く機会のある方は、ぜひ召し上がっていただきたい。

なお田中さんは、今回の反響に乗じて新宿のモンゴル料理店「モリンホール屋」をPRしたいそう。マトン丼はないものの、多くのモンゴル人やモンゴル通から「いろいろなお店の料理を食べたけど、ここが一番おいしい」と絶賛されるおいしい本場の味が楽しめるそうだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)