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 阪神大震災で大きな被害を受け、幹線道で唯一不通となっていた阪神高速道路神戸線の深江・武庫川間(九・三キロ)が三十日正午に開通、神戸線は一年八カ月ぶりに全線がつながる。全面復旧には三年かかるといわれたが、復興に欠かせない動脈として国や自治体などから要望を受け、「最優先」の突貫工事でスピード復旧した。

 大阪と神戸市須磨区・月見山間の三十九・六キロを結ぶ神戸線は、地震で同市東灘区深江・芦屋間が六百三十五メートルにわたり橋脚が倒壊=写真=するなど武庫川以西の二十七・七キロ区間が不通となった。

 震災後、兵庫県のほか九州などからも早期復旧の要望が出て、国は復旧最優先を阪神高速道路公団に指示。当初は今年十二月末の全線開通を目標に、不通区間を二十五工区に分け、真下を走る国道43号を交通規制して突貫工事に入った。

 震災一年一カ月後の今年二月十九日、神戸市街地の摩耶・京橋間(三・二キロ)が部分開通。その時点で公団は全線開通時期を十月末と二カ月繰り上げたが、さらに一カ月早い九月末に前倒ししていた。

 急ピッチの復旧について、同公団の出口正義・神戸線復旧建設部長は「自治体のほか、沿道住民の協力で二十四時間体制の作業ができたことが大きい」と説明。工事に当たっても最新技術の導入などあらゆる対策を講じたとしている。

阪神高速神戸線復旧データ
東京タワー23個分使用鋼材93000トン
ミキサー車15556台分コンクリート7万立方メートル
10tダンプ45873台分除去廃材20万立方メートル
(スクラップ45000トンを除く)

1996/9/30
 

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