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私たちは最初、香世さんたちの家の跡地に建った「地すべり資料館」を訪ねた。昨年秋のこと。館内にはジオラマで地滑り対策が紹介され、わかりやすい。地下水を集めるパイプが地中に張り巡らされ、くいがずらり打ち込まれている。国内屈指の対策とされる。
しかし、ここで何が起きたのか、うまく想像できなかった。兵庫県や西宮市、阪神水道企業団でもそうした資料は乏しい。
あの日、埋もれたものは何なのか。私たちは知りたいと思った。(宮沢之祐、松本茂祥)
2004/1/24