ソラノメ

天空を、ゆっくりと、普通列車が滑っていく。地上約40メートルのJR山陰線「余部橋りょう」。 ...

水面に突き立つ巨大な鉄扉が重々しく開く。「発進!」。エンジン音も高らかに砂利運搬船が滑り出る。 ...

角がない。「円筒」が夕日を浴びる。ユーモラスな外観は存在感抜群。摩耶山麓の急勾配に立ち、地域のシン ...

無人のいかだが一つ、また一つ。沿岸から1キロ以内に190ほど。真冬の日差しがきらきらまぶしい播磨灘。 ...

外国語と子どものはしゃぎ声がこだまする。大人は子どものように、子どもは子どもらしく。 ...

古代の遺跡か、それとも城塞か-。山の斜面に沿って広がる神子畑(みこばた)選鉱場跡(朝来市佐嚢(さのう))。 ...

水を運ぶ葉脈、張り巡らされた排水管だ。ここは可燃ごみの最終処分場。季節柄、色づくモミジの葉に見える。 ...

棚田一枚一枚に、先祖から受け継ぐ誇りが詰まる。ひらりと舞うアゲハチョウ。羽の模様を棚田が描く。 ...

彗星(すいせい)の落ちた跡。一昨年、アニメ映画で見たシーンを思わせる。緑に覆われた巨大な楕円(だえん)状のくぼみ。 ...

おもちゃ箱をのぞき込む。油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー…。これぞ「働く車」コレクション。 ...

「太陽を分け合う」。なんてすてきな名前だ。地上に描かれた市松模様が、天からの恵みを農地と発電で分け合う。 ...

ダムから流れ出た川の水が輝く。そばには曲がりくねった水路。「多自然型魚道」にその輪郭を縁取られた“ ...

敷き詰められた弁当箱。旬の食材を思わせる彩りは、包みを開けたときに似たときめきを誘う。 ...

昭和の高度成長期を凍結保存したような光景。レトロな雰囲気の主役は、近未来を思わせる“空飛ぶ円盤”だ。 ...

ここは国生み、淡路島。朱塗りの威容、そびえ立つ。島の南部、三原平野ののどかな景色に、インクを落としたような鮮烈な赤。 ...

朝の陽光に浮かび上がる真っ赤な文字。23年前は、長田の町を目指すボランティアの目印になった。 ...

ドイツ語で「木の菓子」という意味だそうだ。「バウムクーヘン」。空からの外観に連想する。 ...

雄大で独特。どこか別世界に迷い込んだようだ。 ススキの群生地として西日本有数の砥峰高原(兵庫県神河町)。 ...

サルビアの赤、コスモスの薄紫。芝の緑が鮮やかに引き立てる。手入れの行き届いた花畑は、秋模様のパッチワーク。 ...

お殿様の頭上から、その暮らしぶりを眺める。国史跡・篠山城跡。地上絵のようにくっきりと描かれた二の丸 ...

誰が呼んだか「竹野ブルー」。青が爽やかに透き通る。南国の海か。否。日本海。真夏の陽光が降り注ぐ兵庫 ...

神戸の中心市街地から車で20分ほど。近郊にもかかわらず、秘境-。緑の濃淡を描き分ける森。 ...

濃緑の鏡が地上に横たわる。のぞき込むのは誰か-。 満水面積が49ヘクタール。兵庫県内最大のため池「 ...

地上のドーナツ。小型無人機で高度140メートルから眺める。播磨科学公園都市(通称テクノ)に舞い降り ...