ソラノメ
天空を、ゆっくりと、普通列車が滑っていく。地上約40メートルのJR山陰線「余部橋りょう」。瓦屋根が広がる集落を眼下に見据え、全長約310メートルの巨大な構造物が独特の存在感を放つ。
地域のシンボルとして親しまれてきた歴史は長い。1912(明治45)年に鉄橋として完成。しかし86(昭和61)年には、強風にあおられた回送列車が転落する事故が発生した。コンクリート製に架け替えられたのは2010(平成22)年。風速30メートルまで運行できるようになった。赤い鉄橋の一部は保存され、展望施設「空の駅」となった。
17年には地上と空の駅を40秒で結ぶガラス張りのエレベーター「余部クリスタルタワー」も完成。その眺望目当てに毎月1万人以上が訪れる。
もうすぐ元号は令和へ。時代が移ろっても、地域のシンボルは輝きを放ち続ける。(斎藤雅志、大森 武)
=おわり=
2019/4/24-
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