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風と水と土と ひょうごテロワール

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丹波篠山の伏流水を使って日本酒を醸す鳳鳴酒造=丹波篠山市呉服町
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丹波篠山の伏流水を使って日本酒を醸す鳳鳴酒造=丹波篠山市呉服町
丹波竜発見現場についての展示=三田市弥生が丘6、県立人と自然の博物館
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丹波竜発見現場についての展示=三田市弥生が丘6、県立人と自然の博物館
海の宝石と呼ばれるホタルイカ
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海の宝石と呼ばれるホタルイカ
(左)海峡の潮流が育む「明石鯛」(右)播磨灘で生産量が増えるカキ
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(左)海峡の潮流が育む「明石鯛」(右)播磨灘で生産量が増えるカキ
神戸新聞NEXT
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神戸新聞NEXT

 兵庫の多彩な特産物を育む風土や食文化を体感する「ひょうごテロワール旅」が今月スタートする。神戸新聞朝刊で毎月最終日曜の連載「風と水と土と ひょうごテロワール」で取り上げたテーマをもとに企画するツアー。第1回は丹波黒大豆などを産する肥沃(ひよく)な篠山盆地と丹波竜の化石とを出現させた地殻変動を学び、食と自然を楽しむ。(辻本一好)

 テロワールはワインの業界でよく使われるフランス語で、自然環境と調和したものづくりを考えるキーワードとして日本酒やお茶の世界にも広がっている。

 丹波黒大豆については、昨年12月の連載で取り上げた。篠山盆地はかつて南の武庫川の源流域だったが、3万年前に土砂でせき止められ、湖が生まれた。やがて今度は西の加古川の方へ流れだすことで湖の跡に生まれた篠山盆地と、化石の発見が相次ぐ篠山層群などについて紹介した。

 ツアーでは、こうした大地の動きについて詳しい県立人と自然の博物館(三田市)研究員で、NHKの人気番組「ブラタモリ」にも出演した加藤茂弘さんが同館で特別講義する。

 誕生した篠山川がはるか昔の1億年前の地層を削り、丹波竜の化石が露出するに至った歴史とともに、丹波黒大豆や米などの産物を育む黒土の篠山盆地の形成などを解説してもらう。

 その後、篠山川の丹波竜発見現場(丹波市)を見学。丹波篠山の伏流水を生かして日本酒を醸す鳳鳴酒造(丹波篠山市)を訪問した後、丹波黒大豆など特産物の郷土料理の夕食を楽しむ。夜は、丹波市内で「姫ボタル」をガイドの案内つきで鑑賞する。

 ツアーは25日と26日に日帰りで開催。いずれもJR神戸駅を正午に出発する。料金はふるさと応援県民割の支援金を活用して1人7800円。新型コロナワクチン3回接種、またはPCR検査等で陰性の方が対象。神戸新聞旅行社TEL078・362・7174

     ◇     ◇

■連載「風と水と土と」大型観光事業と連動

 連載「風と水と土と ひょうごテロワール」は、昨年9月、兵庫が世界に誇る酒米の最高峰「山田錦」をテーマにスタート。以降、「六甲山と水車と宮水」「明石鯛と海峡の潮流」「丹波黒と地殻変動」「岩津ねぎと雪」「カキと播磨五川」「ホタルイカと日本海」「タケノコと美しい竹林」「但馬牛と草原の千年」をテーマに連載した。3月に掲載した但馬特産のホタルイカについては、神戸新聞社と神戸新聞輸送センターと浜坂漁協の連携で神戸・三宮での販売も実施した。

 JRや県が今年と来年の夏を中心に実施する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」と連動して、多彩な企画を展開していく予定。

2022/6/10
 

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