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■誰もが前を向ける社会に

 8年前、病気で妻に先立たれてからは、家では1人きり。めっきり話す機会が減った。妻と出会うきっかけになった社交ダンスからは遠ざかり、自宅に整えたカラオケ設備も使わなくなった。新型コロナウイルス禍で家に閉じこもりがちな日がますます増えた。毎日じっとしている生活にさみしさを覚える。

 買い物と掃除は、週2回のヘルパーにお願いしている。たまに遊びに来てくれる友人はいるが、自分から歩いて出向くのは体力的にしんどい。最近は地域の中で声を掛け合う文化も希薄になりつつあるでしょ。近所づきあいもほとんど無くなった。

 20代で故郷の大分を離れて兵庫に移り住み、医療器具の運送会社を明石市で立ち上げた。現在は会社を長男に任せている。

 長男夫婦は共働き。孫は県外に住んでいたり、結婚していたりと頼りづらい。早く妻のところに行きたい、というのが正直なところだ。

 残りの人生も長くはないだろう。政治に多くは望まない。ただ若い世代や女性に自殺者が増えて社会問題化しているように、死にたがっている人が多い社会は決して良い社会ではないだろう。それにはやっぱり地域や人のつながりが大事だと思う。誰もが前を向いて過ごせる社会になってほしい。(有冨晴貴)

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