釣り上げられた巨大な明石ダコ=明石港(海蓮丸提供)
釣り上げられた巨大な明石ダコ=明石港(海蓮丸提供)

 釣り上げたのは重さ5.7キロの巨大な明石ダコ-。兵庫県明石市沖でタコ釣りをしていた大阪市の会社員松原悠太さん(31)が国内最大級の大物をゲットした。「あんなに大きいタコが釣れるとはびっくり」と驚く。(赤松沙和)

 タコ釣りをするのは3回目だったという松原さん。今月8日午前、職場の仲間らと遊漁船「海蓮丸」に乗り込み、明石港から沖へ出発した。

 手応えは半端でなかった。「海底の岩に引っかかったのかなと思うくらい重かった」。釣り糸を巻き上げてみると正体は巨大なタコ。重さを量ろうとしたが、周りに張り付き暴れた。締めてから確かめると5.7キロだったという。

 日本最大記録とされるマダコは昨年7月に明石市沖で釣られた5.8キロ。海蓮丸の社長、戸田祐平さんは「締める前に量っていれば記録を超えていたかも。ここまで大きいタコは初めて」と話す。

 松原さんは巨大な獲物を自宅へ持ち帰り、友人らとたこ焼き、たこ飯、刺し身で味わったが食べきれなかった。残りは冷凍保存している。「見たことのない大きさの吸盤、太い足で食べ応えがあった」と笑った。