今年市内で回収された1万369個の疑似餌=二見港
今年市内で回収された1万369個の疑似餌=二見港

 兵庫県の明石市漁業組合連合会(市漁連)が、明石沖の海底に放置された釣り具の疑似餌の回収作業に取り組んでいる。4年前から毎年1万個程度を回収しており、今年も1万369個を引き揚げた。市漁連は釣り人らに「海洋ごみになり、漁師らがけがをする危険もあることを忘れないで」と呼びかける。(赤松沙和)

 市漁連が回収しているのは、タコ釣りなどに使われるエビやザリガニなどの形をした10センチほどの疑似餌。ほとんどがプラスチック製で、海底のタコを釣るため、鉛の重りや鋭い針が付いている。釣り上げる時に釣り針が海底や障害物に引っかかり、糸が切れてそのまま海に残されたものとみられる。