スダレ貝を放流する江井ケ島漁業協同組合の組合員ら=江井ケ島漁港沖
スダレ貝を放流する江井ケ島漁業協同組合の組合員ら=江井ケ島漁港沖

 イカナゴやタコなどの不漁が続く播磨灘で、栄養の豊富な「豊かな海」の再生に向けて、明石市漁業組合連合会(市漁連)など東播磨の漁業者が二枚貝の放流に取り組んでいる。二枚貝は餌を分解し、生物の成長に欠かせない「栄養塩」と呼ばれる窒素やリンを排出するなどの効果があるという。(森 信弘)

 瀬戸内に春を告げるイカナゴのシンコ(稚魚)漁は今年も不漁が見込まれ、既に大阪湾では2年連続の休漁が決まった。播磨灘の漁業者は、3月上旬の試験操業で判断する予定だ。