赤、青、緑…。色鮮やかなホールド(突起物)に覆われた壁がそびえる。高さは最大15・5メートル。腰にロープをつけ、利用者が一手、また一手と完登に挑む。
スポーツクライミングの本格ジム「クライミングジム COCOMO(ココモ)」は2年前に兵庫県南あわじ市にオープン。到達した高さを競う種目「リード」用の人工壁は国内最大級の規模を誇り、日本代表の練習にも使われた。
施設は淡路瓦の廃工場を改築して建設。オーナーの中山伸一さん(49)はクラウドファンディングで資金を募り、魅力発信などに努める。当初は島外からの利用客が多かったが、最近はスクールに来る地元の親子も増えているという。
スポーツの秋。ホールドをつかめば、シンプルで奥深い競技の魅力を体感できそうだ。
要予約。月曜定休。利用料金はリードクライミング1650円(平日会員料金)など。COCOMOTEL0799・20・9007
(風斗雅博)