兵庫県香美町役場の女子トイレに盗撮目的で小型カメラを設置したとして、兵庫県警生活安全特別捜査隊と美方署などは9日、建造物侵入と県迷惑防止条例違反の疑いで、同町企画課副課長の男(52)=同町香住区香住=を逮捕した。
逮捕容疑は昨年6月26日午前7時前、同町香住区香住の町役場本庁舎2階女子トイレに侵入し、個室2室それぞれに動画撮影ができる小型カメラを1台ずつ設置した疑い。調べに容疑を認めているという。
同署によると、カメラはトイレットペーパーの隙間の奥にテープで留めていたが、うち1台が床に落ちているのを女性職員が発見。庁舎の出入りやカメラの販売状況から同課副課長の男が浮上したという。自宅の捜索で、別の小型カメラや膨大な量の隠し撮り動画のデータが見つかっており、同署などは経緯を調べる。
浜上勇人町長は「町政への信頼を損ない、心から深くおわび申し上げる。より一層の服務規律の確保を図り、信頼回復に取り組みたい」とコメントした。