23日午前10時半すぎ、姫路城北側のシロトピア記念公園(兵庫県姫路市本町)内の植え込みの茂みに、不審なスーツケース2個があるのを清掃作業員が見つけ、姫路城総合管理室を通じて110番した。現場に警察官らが駆け付け、慎重に確認作業を実施。辺りは一時騒然となったが、同市によるとスーツケースの中にはスマートフォンや衣類などが入っており、危険物ではないと判明したという。
姫路署や同市によると、スーツケースはいずれも黒色で、高さ約1メートル、幅約0・6メートル。同公園内の、健康歩行器具などが置かれた「ふれあい広場」の植え込み内に、一つは立った状態で見つかった。
同日午前0時すぎ、姫路市のホームページのメールには「市役所や市内の小中学校、公共施設などに爆弾を仕掛けた」と書かれたメールが届いていたため、警察が慎重に中身の確認作業に当たった。
現場付近には規制線が張られ、公園全域が立ち入り禁止に。警察の関連車両が何台も並ぶ中、警察官が集まって作業を進めていたが、安全が確認されたため、午後3時15分ごろには規制が解除された。
近くに住む60代女性は「昼ごろにヘリコプターの音で来てみると、規制線が張られていてびっくりした。家の近くに危険なものがあるかもしれないと思うと怖かった」と話した。