神戸新聞NEXT
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 28日午前10時50分ごろ、豊岡市戸牧の近畿大学付属豊岡中学校で、硫化水素を発生させる理科の実験を行った後、2年生の男女11人が気分の悪さを訴え、豊岡市内の病院に救急搬送された。いずれも体に異常はなく、14時40分ごろまでに回復して帰校。保護者の付き添いで帰宅した。

 同校によると、実験は3時間目の理科の授業で行われ、2年生の1クラス27人が参加。硫化鉄に希塩酸をかけて硫化水素を発生させる内容で、7班に分かれてそれぞれ作業を行っていた。3時間目が終わった後、男子生徒1人が気分の悪さを訴えて保健室へ。4時間目が終わるまでにほかの男女各5人も気分の悪さを訴えたため、救急車を呼んだという。

 実験は毎年実施。反応させる物質量を減らし、換気もしていたという。現時点で原因不明だが、同校は近く保護者説明会を開く予定という。(吉田みなみ)