【ストックホルム共同】ノーベル賞授賞式を前にスウェーデンのノーベル博物館は9日、今年受賞する生理学・医学賞の坂口志文大阪大特任教授と化学賞の北川進京都大特別教授に加え、過去の日本人受賞者が寄贈したゆかりの品々を報道陣に公開した。
ノーベルウイーク初日の6日、坂口さんは人気漫画「はたらく細胞」に登場する「制御性T細胞」を擬人化したキャラクターのイラストを、北川さんは新材料「金属有機構造体(MOF)」を寄贈した。
博物館の担当者は9日、生理学・医学賞では山中伸弥さんの実験器具や本、大隅良典さんの研究している自身を模した人形を紹介。物理学賞では故小柴昌俊さん、梶田隆章さんの光電子増倍管が、化学賞では吉野彰さんが開発したリチウムイオン電池が展示されていた。
市内では日本大使館主催のレセプションが開かれ、坂口さんと北川さんがそろって出席した。坂口さんは「これから日本とスウェーデンの橋渡しを担いたい」とあいさつ。北川さんは「皆さんと授賞の喜びを共に味わうことができてありがたい」と話した。
























