ペダル付きで自転車のように見えるが原付免許が必要な「フル電動自転車」を無免許で運転するなどしたとして、兵庫県警交通指導課と尼崎南署は18日、道交法違反(無免許運転)と自動車損害賠償保障法違反(無保険)の疑いで、同県尼崎市に住む会社員の男(23)を逮捕した。
逮捕容疑は3月11日午後6時45分ごろ、同市神田中通3で、無免許で、無保険のフル電動自転車を運転した疑い。調べに対し「黙秘します」と話している。
同署によると、男はその直後、同市開明町2の市道交差点で乗用車と衝突する事故を起こした。フル電動自転車はバッテリーを付けなければ自転車扱いになり、男のフル電動自転車にはバッテリーがなかったため、同署は当初、自転車と乗用車の事故とみていた。
ところが、乗用車のドライブレコーダーを調べると、警察官が現場に到着するまでの間に、何者かがバッテリーを持ち去る姿が写っており、男がバッテリーを使って運転していた可能性が浮上。付近の防犯カメラをたどっていくと、ペダルをこがずに走る様子が確認された。男は運転免許を持っていたが、2020年4月に取り消しになっており、公道を走るのに必要なナンバーも付けていなかった。