住宅建設名目で融資金をだまし取るなどしたとして、兵庫県警伊丹署は8日、詐欺と偽造有印公文書行使の疑いで姫路市の自称建築業の男(48)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年6月21日ごろ、住宅ローン代理店に対し、偽造した伊丹市長発行の許可通知書と検査委託先企業が発行する確認証をインターネットから送信し、住宅金融支援機構から一戸建て住宅を建設する土地の取得に必要な資金と着工金、計約2200万円をだまし取った疑い。調べに対して「ローンの代金をだまし取ろうと思ったわけではない」と容疑を否認している。
同署によると、昨年6月ごろに同代理店などから伊丹市役所へ「一向に家が建たない」と相談が寄せられたという。今年2月に入って、融資に必要な書類が存在しないことが分かり、同市が今年3月、署へ相談していた。