21日午前6時半ごろ、兵庫県新温泉町切畑の休耕田で、同町の男性(87)が体長約1メートルのツキノワグマに襲われた。美方署によると、左顔面骨折と頭部裂傷のけがを負った。自力で自宅へ戻った後、病院に搬送され、命に別条はないという。
県豊岡農林水産振興事務所によると、男性は狩猟免許を所有し、同町から有害捕獲の許可を受け、休耕田にシカやイノシシ用のくくりわなを設置していた。わなを見回りに行った際、クマに襲われたという。
クマは雌で、男性を襲った後に逃げたが、近くにいたところを発見され駆除された。後ろ脚にくくりわなのワイヤ部分が残っており、わなを地面に固定していたくいが抜けたとみられる。