阪神水道企業団(神戸市東灘区)発注の浄水場補修工事を巡り、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、神戸地検は4日、収賄罪で、同企業団技術部浄水場管理事務所主査の男(46)=神戸市垂水区=を、贈賄罪で、土木工事会社「金山組」(尼崎市)役員の男(52)=尼崎市=を起訴した。
起訴状によると、主査の男は9月下旬ごろ、企業団が発注した尼崎浄水場(尼崎市)の補修工事の入札で、金山組が受注できるように便宜を図った見返りなどとして、同社役員の男から現金20万円を受け取ったとされる。地検は2人の認否を明らかにしていない。
県警によると、主査の男は2022年10月から猪名川浄水場管理事務所で施設の維持管理や監督を担当。入札に参加した5社のうち、金山組だけが入札下限額に当たる「最低制限価格」(626万9千円)を上回る金額で落札していた。