日本産牛肉約７・４トンを香港へ不正輸出したとして、兵庫県警生活経済課と生田署などは２３日、関税法違反と家畜伝染病予防法違反の疑いで、堺市北区の食料品販売会社「嘉盛インターナショナル」代表取締役の男（４８）＝那覇市＝を逮捕した。
逮捕容疑は２０２３年８月、冷凍牛肉約７・４トン（輸出申告価格約４８６０万円）をタジキスタンに輸出すると虚偽申告し、必要な検査や輸出検疫証明書の交付を受けずに香港へ輸出した疑い。同課は認否を明らかにしていない。
同課によると、香港への牛肉輸出は厚生労働省の認定施設で食肉を処理するなどの条件が定められているが、タジキスタンの規制は緩いため輸出先を装ったとみている。同社は１９～２４年、冷凍牛肉計約８５０トン（同約５４億円）を輸出し、申告では送り先はいずれもタジキスタンの同一企業だったという。
