同居する祖母を暴行して死なせたとして、傷害致死罪に問われた姫路市の会社員の男(37)に対する裁判員裁判の初公判が26日、神戸地裁姫路支部(栗原保裁判長)であり、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、男は2023年10月12日ごろ、祖母=当時(91)=の顔を複数回殴った上、同15日、祖母の腰付近を複数回蹴る暴行を加えて死亡させたとされる。
検察側は冒頭陳述で「認知症の影響で暴れるようになった祖母に腹を立て、同年9月中旬からは、数日に一度の頻度で、暴力を加えていた」と指摘。弁護側の被告人質問で、男は「祖母が祖父に暴力を振るう場面を目撃し、腹が立った」などと主張した。