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第1局で伊田篤史九段に勝利し、対局を振り返る関航太郎天元=3日午後、三重県伊勢市、千の杜
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第1局で伊田篤史九段に勝利し、対局を振り返る関航太郎天元=3日午後、三重県伊勢市、千の杜
第1局で伊田篤史九段に勝利し、対局を振り返る関航太郎天元=3日午後、三重県伊勢市、千の杜
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第1局で伊田篤史九段に勝利し、対局を振り返る関航太郎天元=3日午後、三重県伊勢市、千の杜

 囲碁の関航太郎天元(20)に伊田篤史九段(28)が挑む第48期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第1局が3日午前9時から三重県伊勢市のリゾートホテル「千の杜」で打たれ、午後4時50分、199手までで関が黒番中押し勝ちした。関は初のタイトル防衛に向け好発進した。

 持ち時間各3時間のうち、残りは関2分、伊田1分。第2局は18日、札幌市の京王プラザホテル札幌で打たれる。

 握って黒番になった関が右上隅星(16四)に第一着を打ち下ろすと、伊田は続く2手目で極めて異例の天元(10十)に打った。その後は両者とも天元の白石を意識しながら、強気の手の応酬となった。

 伊田が中央の黒の大石を厳しく攻めたが、関は巧みにしのいで黒131(4五)で左辺と連絡。その後は地合いの勝負になり、寄せでは関が黒145(18八)、151(19十四)などで先行してリードした。伊田も白154(17十六)のツケコシから手筋を繰り出したが、及ばなかった。

 立会人の羽根泰正九段(78)は「天元に打った伊田九段からは楽しんで打とうという気持ちを感じた。第2局以降も、どちらが勝つか分からない戦いの碁になるのでは。どんな手が出てくるのか興味が尽きず、目が離せないシリーズになりそうだ」と話した。

【関航太郎天元の話】白2(10十)は予想していなかった。黒55(3八)、57(7十)は人工知能(AI)に評価されるか分からないが、打ちたくなった。黒83(5十七)に手を抜かれるのを軽視していた。白88(6十)と割り込まれてからは良くなかった。中央の黒一団が左辺につながり、黒145(18八)でやれるかなと思った。

【伊田篤史九段の話】天元には、手番に関係なく打とうと思っていた。黒55(3八)、57(7十)は自信がないと打てない手で、こちらが悪かったのかな。白84(12十)、黒85(4十八)のフリカワリは成り行きで、よく分からなかった。中央の黒石をシノがれてヨセ勝負と思ったが、地合いに差があった。後悔する手はなかった。

【天元戦中継サイト】こちら

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