ＪＲ新神戸駅近くの劇場「アイア２・５シアター神戸」（神戸市中央区北野町１）を拠点に活動を始めた演劇ユニット「神戸セーラーボーイズ」が６月２～４日、同劇場でお披露目公演を行う。オーディションで選ばれた１３～１８歳の少年１０人で４月に結成。兵庫県出身の崎元リストさん（１４）は「活動を通じて仲間と絆を強めながら、神戸の魅力を発信していきたい」と意気込む。（小尾絵生）

　同シアターは旧新神戸オリエンタル劇場を改装し、漫画やアニメが原作の「２・５次元ミュージカル」専用劇場として２０１９年にオープン。新型コロナウイルス禍を経て、今年から本格稼働を始めた。

　メンバーは兵庫、大阪、京都、奈良の関西出身者で構成。６月以降、数カ月に１回程度ステージに立つ。演技とダンスに加え、少年期独特の繊細な声が魅力の合唱を取り入れる。

　通常の舞台公演に加え、特徴的なのが、メンバーが舞台人として成長していく姿を「見える化」する「セミフィクション公演」の取り組みだ。メンバーが等身大の自分たちを演じるオリジナル脚本作品。２日から始まる公演「Ｂｏｙｓ×Ｖｏｉｃｅ　３０６」はその初回となる。

　メンバー最年長の明石侑成さん（１８）＝兵庫県出身＝は「活動を始めたばかりで不安と緊張も大きいが、全員が１００％の力を出せるグループになりたい」と気合十分。

　活動は舞台にとどまらず、地域の催しなどにも積極的に参加していくという。奈良県出身の塚木芭琉さん（１７）は「１０人の和を大切にしながら個性が光るチームに成長し、神戸を盛り上げる一助になれれば」と話した。

　公演は２日午後６時、３、４日午後１時、同５時の計５回。５５００円。