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加西市混声合唱団ヴォルケと共演した「日本酒の日コンサート」=同市北条町古坂1
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加西市混声合唱団ヴォルケと共演した「日本酒の日コンサート」=同市北条町古坂1
「乾杯」のCDジャケット(トキコ・プランニング提供)
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「乾杯」のCDジャケット(トキコ・プランニング提供)

 シンガー・ソングライターの加藤登紀子さん(78)が、兵庫の誇る酒米「山田錦」の産地・北播磨のために作詞作曲し、多可町、加西市での公演で披露してきた曲「乾杯」を、11月2日にシングルCDで発売すると発表した。舞台で杯を傾けながら歌い、日本酒をPRしてきた恒例の「ほろ酔いコンサート」が、初演から50年を超えたのを記念して企画。加藤さんは「人と人の絆をつなぐお酒の文化を、後世に伝えていくきっかけになればうれしい」と話す。

 加藤さんは日本酒との縁が深い。酒造大手の大関(西宮市)のCMソングで、昨年亡くなった小林亜星さんが作詞作曲した「酒は大関」を1970年から歌ってきた。翌年、ほろ酔いコンサートを始め、全国22都市に広がった。92年からは山田錦の産地・多可町で公演。「日本酒の日コンサート」と銘打ち、今年は加西市民会館で開いた。多可町は2019年、加藤さんを「山田錦PR大使」に任命した。

 乾杯は明るく、軽やかなメロディー。〈実りの風/空から吹く/さあ祝おうよ/喜びの酒を〉と歌う。サビでは〈乾杯、乾杯、盃あげて乾杯〉と盛り上がる。歌いやすく、宴席にぴったり。今月1日の加西での公演では、「加西市混声合唱団ヴォルケ」と合唱した。

 加藤さんは「山田錦の故郷で30年歌ってきたことは私の人生の貴重な思い出。この縁を『乾杯』に込めた。これからも日本酒への愛と共に歌いたい」。

 CDには1971年のレコード大賞歌唱賞に輝いた「知床旅情」も収録。1500円。恒例の「ほろ酔いコンサート」は12月6日に京都・ロームシアター、同17日には大阪・梅田芸術劇場で開く。トキコ・プランニングTEL03・3352・3875

(津谷治英)

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