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新しい関西将棋会館のイメージ図(日本将棋連盟提供)
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新しい関西将棋会館のイメージ図(日本将棋連盟提供)
会見に臨む谷川浩司十七世名人(右)と大成建設の加賀田健司関西支店長=大阪市福島区
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会見に臨む谷川浩司十七世名人(右)と大成建設の加賀田健司関西支店長=大阪市福島区

 日本将棋連盟は、大阪府高槻市に建設する新しい関西将棋会館のオープンを2024年秋に予定していると発表した。新しい会館は、対局室から中庭を眺められるデザインに特徴があり、外観は将棋盤の格子をイメージした。同連盟東西将棋会館建設委員会副委員長で関西統括の谷川浩司十七世名人(60)=神戸市=は「ファンには開放的な雰囲気を味わっていただき、対局スペースは静寂な環境が整う」と期待を寄せた。(井原尚基)

 現在の関西将棋会館は1981年に建設され、老朽化が進む。日本将棋連盟の前身である「東京将棋連盟」が1924年に創設されてから100年の節目を迎える2024年に向けて、日本将棋連盟は東京・将棋会館とともに移転プロジェクトを進めている。

 新しい関西将棋会館はJR高槻駅西口から徒歩1分。5階建てで延べ床面積約1900平方メートルを予定し、1階には道場や売店、2、4、5階に対局室を設ける。中庭は3~5階に造られる。

 対局しない棋士らが研究、検討する場となっている棋士室も現在の関西将棋会館より広くなる。谷川十七世名人は「関西では、棋士も奨励会員も分け隔てなく棋士室に集まり将棋を指せることが若手の活躍につながってきた。新会館では、このような活動がいっそう活発になるのではないか」と話した。

 隣接地には高槻市が公園を整備し、新会館の設計施工者となる大成建設の担当者は「公園と一体化した、開かれた将棋会館になる」とPRする。

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 日本将棋連盟によると、同会館の総工費は約13億円を予定していたが、資材の高騰により総額は増える見通しという。同連盟と高槻市による、ふるさと納税型クラウドファンディングは、これまでに延べ約2700人から約1億8千万円が集まり、引き続き募集が進められている。

 同連盟専務理事の脇謙二・九段は「新会館ができることをアピールしながら、ファンに興味を持ってもらえるようにしたい」と呼びかけた。高槻市将棋のまち推進課TEL072・674・7399

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