衣装展「Perfume COSTUME MUSEUM」の記者内覧会に登場したPerfumeの(左から)かしゆか、あ~ちゃん、のっち=7日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館(撮影・長嶺麻子)

 女性3人組ユニット「Perfume」が7日、ついに神戸にやってきた! 3人が着用した衣装を飾る特別展「Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム・コスチューム・ミュージアム)」(神戸新聞社など主催)が9日に神戸市中央区の兵庫県立美術館で開幕するのを前に開かれた内覧会に出席。思い入れの深い衣装を眺め、「かわいい~!!」「ここ好き~!!」と感激もひとしおのよう。報道陣約70社の記者やライターら約100人が集まる中、フォトセッションに立ったメンバー3人が、司会からの質問に応じ、神戸の印象なども語った。

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 -神戸に来られるのは2年ぶりでしょうか。10月30日には、神戸国際会館でファンクラブツアーがありますね。

 かしゆか「神戸には2021年に(ライブツアー)Reframe(リフレーム)で来て以来です。10月30日のライブは、近くに感じてもらえるファンクラブイベントになっています。家族が関西のライブには来てくれるので、それも楽しみ」

 あ~ちゃん「私は前に来た時に100万ドルの夜景を見に行きました。父と母が予約してくれたので、神戸北野ホテルの『世界一の朝食』も食べました。食器もかわいくて、ラグジュアリーな気持ちでした」

 -展示を見た感想は。

 かしゆか「まさかこんな大きな公立の美術館で衣装を飾ってくださるとは夢にも思っていませんでした。お客さんに見ていただける状態にきれいに復元したりとか、セクションごとに分けて、歴史をたどってくださっていることにすごく愛を感じました。いろんな方の愛でできた展示なので、たくさんの方に見ていただきたいです」

 あ~ちゃん「パフュームは今年で(結成から)23年になります。長く続けてきて『こんなことができるんだあ』『こんな日が待っているとは』って。最善を尽くしてきた私たちの結晶が飾られている姿を見て感動しました。うれしかったなーとか、この時は悔しかったなーとか、楽しかったなーとか。いくつもの思い出がよみがえって、ぐーっとこみ上げてきました。やってきたことが、衣装として刻まれているんだと気づけた」

 のっち「(衣装は)時代時代を一緒に戦ってきた分身のような大切な存在で、こうやって美術品として飾られているのは感慨深かったです。どれも華やかでこだわりもあって、存在感もすごいとあらためて感じました。ステージに立っているパフュームを見るお客さんはこういう気持ちで見ているのかなと思いました」

 -それぞれのお気に入りの衣装を選ぶコーナーもあります。思い入れを教えてください。

 かしゆか「それぞれにデザイナーさんごとの魅力と作品のコンセプトもあります。私は日本の伝統的なデザインと、パフュームの最先端のテクノロジーが重なった衣装がお気に入りです。私は丈が長いものが好きなんだなと実感しました。ドレープ(ひだ)でダンスがきれいに見える、表情がある衣装が好きです」

 あ~ちゃん「あちゃ~好みがバレた~と、ちょっと恥ずかしい気持ちで見ていました。私が選んだのは、かわいらしくて、パッと華やかなもの。衣装は着るだけでセーラームーンになれる。変身したような華やかなものが好きですね」

 のっち「私はクールでボーイッシュな衣装が普段多いと思っていたのですが、選んで見るとキュートなものばかりで。キュートな自分も好きなのかなと思いました」

 あ~ちゃん「(お気に入りの衣装を選ぶ展示では)メンバーの好みがかぶった衣装もあって『やっぱり私たちってこういうの好きなんだねえ~』と声が出ました」

 -展示の見どころは。

 かしゆか「私たちの歴史が詰まった衣装展。3体同じ衣装でありながら、それぞれの個性を出せる部分を、衣装が担ってくれているんだなと思っています。それぞれの違いを見るのも面白いですし、パフュームを知らない方にとっていろんな服を着てるんだなとか、テレビと見るのと違う印象があるなとか、そんな発見があると思いますので、いろんな方に見てもらいたいです」

 あ~ちゃん「衣装にものすごい数の人たちが携わって、こだわり抜いたアート作品たちが、山盛り飾ってあります。(衣装を着せつける)トルソーが百何十体と並んでいるのも圧巻でした。お衣装を心から愛してくれて、大切に思ってくれている人がこんなにたくさんいるんだということ、いろんな仕事があるんだなあということを、私たちを通じて知ってもらって、興味をもっていただくきっかけになったらなと思います」

 のっち「私たちの衣装の歴史を4章に分けて展示してくださっている。その転換点を私自身も興味深く見させてもらいました。こんなにも近くで、生地の違いだったり『ここがストレッチ素材なんじゃ~』とか見ていただける。楽しんでもらえるかなと思います」

(津田和納、小林伸哉)