オリジナルの名作ミュージカルを数多く紹介してきた西宮市の団体「日本ミュージカル研究会（ＪＭＡ）」などの創立５５周年を記念するミュージカルショー「ラ・ラ・スポットライト」が１月２０、２１日、大阪・梅田の「ＨＥＰ ＨＡＬＬ」で開かれる。代表だった作曲家・演出家の髙井良純さん（西宮市）が２０２０年に急逝し、舞台活動が途絶えていたが、教え子らが団結して節目を飾る。（藤本賢市）
髙井さんは大阪音楽大学在学中に自作オペラを上演するなど、早くから才能を発揮し、宝塚歌劇団の作曲家としても活躍。１９６９年に設立したＪＭＡなど複数の劇団を育て、自作を中心に上演した。「天日槍（あめのひぼこ）物語」、「じろはったん」など、兵庫県の物語を作品化したミュージカルも多い。
ＪＭＡなどが創立５０周年の２０１９年、新作ミュージカルの初演をはじめとする記念事業が計画されていたが、髙井さんの体調が悪化したため断念。髙井さんの没後は新型コロナウイルス禍もあり、舞台活動の再開は難航していた。
