第九を演奏する佐渡裕と兵庫芸術文化センター管弦楽団©MBS/1万人の第九 EXPO2025
第九を演奏する佐渡裕と兵庫芸術文化センター管弦楽団©MBS/1万人の第九 EXPO2025

 大阪・関西万博が幕を開けた13日朝、会場に「歓喜の歌」がとどろいた。ベートーベンの交響曲第9番を合唱する「1万人の第九」。大阪で1983年に始まった年末の恒例行事だが、屋外での開催は初めてだった。主催したMBSによると、指揮者・オーケストラと合唱団員の距離は最大で約230メートル、合唱団員同士では最大約500メートルもあった。これだけ離れた団員同士が、どうやってオーケストラとずれずに歌えたのか。その舞台裏に迫った。(藤森恵一郎)