ほの暗いステージに浮かび上がる身体。なめらかに波打つ腕が蛇のように見える柔軟性が際立つ踊りがあれば、一輪車を巧みに操るダンサーも。若手5人が披露するソロダンスに観客はじっと目をこらした。
8月6日、神戸市長田区・大正筋商店街のビル4階にあるNPO法人DANCE BOX(ダンスボックス、通称dB)の拠点劇場「アートシアターdB神戸」で、コンテンポラリーダンスの公演が行われた。ステージに立つのはdBが主催する「国内ダンス留学@神戸」の12期参加者。これから8カ月間、ダンスの創作に打ち込む決意のステージだ。
2012年に始めた通称「国内留学」事業で、第一線で活躍する講師陣の下、ダンサーや振り付け家を育成する。11期までの修了者は100人を超え、うち1割ほどは神戸にとどまり、dBと交流を続ける人も。「国内留学に参加して運命が変わった子は多いと思う」と、dB共同代表の文(あや)(56)はいう。
西アフリカのトーゴからやってきたアラン・シナンジャ(36)=神戸市灘区=もその一人。17年、唯一外国人も受け入れた6期に参加するため来日した。当初、日本語はあいさつ程度、慣れない食べ物や気候、時間感覚の違いにも戸惑った。「生活は大変でしばらくはぴりぴりしていたけど、だんだん慣れてきて、終わるころには安全で優しいコミュニティーのあるここ(長田)での生活が好きになった」と振り返る。
























