神戸市役所=神戸市中央区
神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市のプロオーケストラ「神戸市室内管弦楽団」に市が支出している補助金について、市は楽団の収入目標達成の見通しが立つことなどを条件に補助金を継続する方針を決め、13日、運営する神戸市民文化振興財団に伝えた。2027年度限りで補助金を打ち切る方針を示していたが、同財団は演奏収入などを増やし、最終的に現行の半分程度に補助金を抑えるなどの運営改革案を市に提出していた。

 同財団の提案では、補助金は27年度で現行より約3割少ない約6千万円で、28年度以降は半分程度の約4500万円。神戸市によると、補助金の交付額は、目標が達成される見込みが明確になった段階で決めるといい、27年度分も実績を見極めて判断する。

 久元喜造市長は7日の会見で「改革する姿勢が強く打ち出されたと受け止めた」と述べていた。

 同楽団を巡っては、神戸市が1月、補助金依存率の高さや集客力の低さなどを指摘し、年間8千万円以上を支出してきた補助金の見直し方針を伝達。同財団は、存続を目指して市と協議する方針を今月決めた。

 同財団が市に提出した改革案では、定期演奏会のチケット代の値上げなどで、24年度に3294万円だった演奏収入は、27年度は5051万円、28年度は5441万円が目標。収入に占める割合を現在の約2割から4割以上に伸ばす。24年度に約40万円だった企業協賛金などは27年度に750万円、28年度で1250万円を目指す。市からの補助金は24年度で収入全体の約7割を占めたが、28年度以降は4割以下にとどまるよう提案した。

 同財団の服部孝司理事長は「厳しいが、達成しないといけない。不退転の決意で目標に向かいたい」とした。(岩崎昂志、大盛周平)