神戸新聞NEXT
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 関西エアポートは25日、2023年度の神戸空港の旅客数が344万3803人(前年度比11%増)、発着回数が3万4670回(同1%増)と、いずれも過去最多を更新したと発表した。19年夏の発着枠拡大に伴う増便と、新型コロナウイルス禍からの需要回復が効いた。24年のゴールデンウイークや夏休みには、初めて発着回数上限の1日40往復80便運航が実現する見込みで、24年度はさらに上積みが期待できる。

 これまで、旅客数は19年度の329万2780人、発着回数は22年度の3万4463回が最多だった。19年8月に1日の発着回数上限が60回から80回に引き上げられており、23年度は平均73・2回だった。月間の旅客数は12カ月中7カ月でコロナ流行前を上回った。

 神戸市公表の乳幼児を除いた数字でも、23年度の旅客数は過去最多の337万5785人。搭乗率76・8%で、18年度の80・7%などには及ばないが、過去4番目に高い。路線別では羽田線(搭乗率83・9%)、新千歳線(同79・3%)などの好調ぶりが目立った。

 3月の旅客数は関西エアによると30万4933人で前年同月比4%減。全国旅行支援が終了した影響とみられる。神戸市公表分は30万74人(前年同月比3・4%減)で、搭乗率は80・6%。(大島光貴)