防刃傘を広げ、刃物を持った暴漢役と向き合う乗務員役の女性社員。傘の生地から相手が透けて見える=17日午後、大阪市北区、JR西日本本社
防刃傘を広げ、刃物を持った暴漢役と向き合う乗務員役の女性社員。傘の生地から相手が透けて見える=17日午後、大阪市北区、JR西日本本社

 JR西日本は17日、列車内で刃物を使った切りつけ事案が昨年起きたのを受け、傘状の防護用具(防刃傘)を11月から来春にかけて、京阪神を中心に、新快速など在来線車両約600編成に計約1200本搭載すると発表した。切れにくい特殊な布を生地に使用。乗務員が暴漢から一定の距離を取れるようにし、乗客が避難できる時間を確保する。

 昨年7月、関西空港線を走る快速電車内で、乗客と車掌が刃物で切りつけられ負傷する事件が発生。JR西は車内のセキュリティー対策強化を検討していた。既に耐刃の手袋やベスト、防護盾などを列車の種類に応じて備えているが、盾が重い上に暴漢に近づかないといけない恐怖心を指摘する声が上がっていた。