特産のタマネギにレタスやハクサイ、もちろんコメも。農業産出額が近畿の市町村でトップの南あわじ市には、肥沃な田んぼが広がる。温暖な気候を生かしてほぼ一年中、作物を栽培できる。ただ意外にも、農地の区画を大規模化する「ほ場整備」の実施率は、全国や兵庫県内の平均を大きく下回る。なぜだろう? 将来は大丈夫? 農業者に声を聞くと、淡路ならではの理由があった。(劉 楓音)
■増える休耕田
淡路島の南西部に広がる三原平野には、収穫したタマネギを乾燥させる小屋が点在する。手入れの行き届いたタマネギ畑の隣では、葉物野菜を寒さから守るトンネル状のシートが、日に照らされてきらきらと光っている。
平野の南端にある賀集野田地区では、畑の合間に、草が生えた耕作放棄地や休耕田が見え隠れする。住民は「自分の畑ではないが、頼まれて草刈りをしている。雑草の種が飛んでくるのも避けたい」と話す。高齢者が増え、草刈り中の事故も心配だ。























