尼崎JR脱線事故から20年を前に、JR西日本の長谷川一明社長が18日、神戸新聞社などのインタビューに応じた。事故後、批判された企業体質について「(当時は)組織全体で安全を確保していく仕組みが確立されていなかった」と振り返り、「人はミスをするということを前提にした安全マネジメントが今は当然の考え方になった」と語った。
事故は2005年4月25日に起きた。尼崎市のJR宝塚線塚口-尼崎間で、快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、乗客106人と運転士が死亡。ミスをした乗務員に対する懲罰的な教育などJR西の企業体質が事故の遠因と指摘された。