震災の経験を胸に「真っ先に思い浮かぶ『ファーストマインドストア』を目指し続ける」と話す大丸神戸店の松原亜希子店長=神戸市中央区
震災の経験を胸に「真っ先に思い浮かぶ『ファーストマインドストア』を目指し続ける」と話す大丸神戸店の松原亜希子店長=神戸市中央区

 1995年の阪神・淡路大震災で、建物に深刻な被害を受けた大丸神戸店(神戸市中央区)。3分の1の売り場で営業を再開し、2年後に建て替えた。現店長の松原亜希子さん(58)は神戸出身で、88年に大丸(現大丸松坂屋百貨店)へ入社。神戸店に配属され、震災後は顧客対応や店舗再開に当たった。「誰もが日常を一瞬で奪われた中で、お客さまとの結び付きの強さ、街に必要とされる店であることを再認識した」と思いを語る。(広岡磨璃)