神戸元町商店街の西端で工事が進む「ワコーレ神戸元町ザ・ゲートタワー」の建設現場=神戸市中央区
神戸元町商店街の西端で工事が進む「ワコーレ神戸元町ザ・ゲートタワー」の建設現場=神戸市中央区

 タワーマンション(タワマン)の建設が事実上禁じられている神戸市の都心部で、タワマンのコンパクト版ともいえる18~20階建てのマンションを建設する計画が相次いでいる。敷地面積が千平方メートル未満だと市のタワマン規制にかからないためで、JR神戸駅や三ノ宮駅周辺の少なくとも4カ所で計画が進む。利便性の高い都心に居住する需要は根強く、不動産会社は規制の範囲内でニーズに応えようと事業化に腐心している。(塩津あかね)

 JR神戸駅に近い神戸元町商店街西端にある角地。かつて阪神・淡路大震災で被災した旧ホテルシェレナの西館があった場所に、タワークレーンが姿を見せた。和田興産(神戸市中央区)が手がける19階建てマンション「ワコーレ神戸元町ザ・ゲートタワー」の建設現場だ。敷地面積は999平方メートルで、タワマン規制にはかからない。

 この物件のすぐ近くでも、20階建てマンションの計画が進む。阪急阪神不動産(大阪市)が、変電施設や飲食店などがあった985平方メートルの敷地に建設する予定だ。さらにJR神戸駅前でも、東京建物(東京)が783平方メートルの敷地に20階建てマンションの建設を計画する。ワンルームも含め108戸を設けるという。