株の値動きを示す証券会社の株価ボード。大幅な下落に通行人が次々と足を止めた=7日午前、神戸市中央区三宮町1
株の値動きを示す証券会社の株価ボード。大幅な下落に通行人が次々と足を止めた=7日午前、神戸市中央区三宮町1

 東京株式市場で日経平均株価が大幅続落した7日午前。神戸・三宮の証券会社前では通行人らが次々と立ち止まり、不安そうに株価ボードを見つめていた。「3千万円が飛んだ」。そんなことを話す個人投資家もいた。

 神戸三宮センター街にある野村証券神戸支店。店頭に掲示している株価ボードを見つめていた個人投資家の高齢男性は「3月末から3千万円の損が出た」とつぶやいた。株式に投資して50年といい、「(2008年の)リーマン・ショックの時も同じぐらいの損が出た。株価は山あり谷あり。我慢するしかない」

 「少額投資非課税制度(NISA)を始めようと口座を開設したばかり。何が起きたのか」。別の男性は戸惑いを隠さない。2千円以上下げた画面を眺めながら、「株式投資のことは正直よく分からないが、こんなに値が下がるのか」と驚いていた。