地上スタッフらに見送られて台湾に出発する国際チャーター便=4日午前、神戸市中央区の神戸空港(撮影・斎藤雅志)
地上スタッフらに見送られて台湾に出発する国際チャーター便=4日午前、神戸市中央区の神戸空港(撮影・斎藤雅志)

 スカイマークは4日、神戸空港と台湾の台北(桃園)を結ぶ国際チャーター便を就航した。10日まで毎日1往復する。神戸発の初便は全177席が「ほぼ満席」といい、ツアー客を乗せた機体は関係者に見送られて飛び立った。4月の国際化後、日本の航空会社による国際線運航は初めて。

 台湾でも人気のアニメ「ポケットモンスター」のキャラクター「ピカチュウ」を描いた特別塗装機を全便で使用。機内では食事のほか、神戸の紅茶やビール、ワインなどを提供する。

 出発前に第2ターミナルビルでセレモニーがあり、約5年半ぶりに国際線を運航する同社の本橋学社長が「今回のチャーター便はわれわれのさらなる成長への大きな一歩」とあいさつ。神戸市の今西正男副市長は2030年前後を予定する神戸空港の国際定期便就航に触れ、「いち早く、国際定期便を飛ばしていただきたい」と同社に求めた。

 初便で台湾へ向かった神戸市垂水区の66歳男性と62歳女性の夫妻は「乗り慣れた航空会社で安心。おいしい食べ物が楽しみ」と話した。

 神戸空港には4月18日に国際チャーター便が就航。韓国、中国、台湾の航空会社4社が5都市との間を週約40往復している。2社が運航する台北(桃園)線は搭乗率が約8割と好調で、11月下旬から増便し、毎日1往復となる。(大島光貴)