生野鉱山の旧職員宿舎を転用した宿泊施設を運営するレハン・ネルさん=朝来市生野町口銀谷
生野鉱山の旧職員宿舎を転用した宿泊施設を運営するレハン・ネルさん=朝来市生野町口銀谷

 兵庫は摂津、丹波、但馬、播磨、淡路の旧五国の独自文化が息づき、交差する。それぞれの文化に魅せられて海外から移住し、地元に溶け込み、新たな視点で魅力を伝える。但馬と淡路で活動する2人を紹介したい。

■レハン・ネルさん 朝来の宿泊施設運営

 明治初期、日本の近代化に貢献した朝来市生野町の生野鉱山。かつて幹部職員らが住んだ築約150年の旧職員宿舎を転用した一棟貸し宿泊施設「イクノステイ」の管理、運営を南アフリカ出身のレハン・ネルさん(32)は担っている。

 ネルさんは、旅行で訪れた日本の地方都市で自然や文化に興味を引かれ、2017年に来日した。