公害をテーマに若き日の城山三郎が挑んだ記念碑的な労作だ。取り上げたのは公害の原点として歴史に刻まれる足尾銅山鉱毒事件。明治期、栃木県や群馬県などを流れる渡良瀬川流域で深刻な被害が起きた。上流で稼働していたのは古河財閥の足尾銅山(栃木県)。煙害で山の木は枯れ、山の保水力がなくなったことで洪水が増え、鉱毒を含んだ水は沿岸の人々の生活を奪った。魚は死に、作物は枯れ、人体にまで害が及んだ。
公害をテーマに若き日の城山三郎が挑んだ記念碑的な労作だ。取り上げたのは公害の原点として歴史に刻まれる足尾銅山鉱毒事件。明治期、栃木県や群馬県などを流れる渡良瀬川流域で深刻な被害が起きた。上流で稼働していたのは古河財閥の足尾銅山(栃木県)。煙害で山の木は枯れ、山の保水力がなくなったことで洪水が増え、鉱毒を含んだ水は沿岸の人々の生活を奪った。魚は死に、作物は枯れ、人体にまで害が及んだ。