兵庫経済史の重大エポックの一つとして刻まれているのは、1965(昭和40)年3月の山陽特殊製鋼(姫路市)の破綻だ。負債総額約500億円で会社更生法を申請し、当時、戦後最大の倒産として列島を揺るがした。山一証券の日銀特融、サンウエーブ工業の破綻などが起きた「40年不況」の象徴的な出来事だ。それから60年になる今、山特の破綻劇をモチーフにした城山三郎の名品を読んでみよう。
兵庫経済史の重大エポックの一つとして刻まれているのは、1965(昭和40)年3月の山陽特殊製鋼(姫路市)の破綻だ。負債総額約500億円で会社更生法を申請し、当時、戦後最大の倒産として列島を揺るがした。山一証券の日銀特融、サンウエーブ工業の破綻などが起きた「40年不況」の象徴的な出来事だ。それから60年になる今、山特の破綻劇をモチーフにした城山三郎の名品を読んでみよう。