大幅な支出超過に陥っている西宮市は2日、政策局に財政構造改善推進部を6日付で新設し、部長級と課長級の職員を1人ずつ配置すると発表した。赤字体質の改革に向け、来春から5カ年で取り組む「財政構造改善」の司令塔とする。
同市は2028年度までの6年間で約280億円の支出超過が見込まれるとして、10月に財政構造改善の基本方針を策定。単年度で40億円以上の収支を改善する目標を掲げている。石井登志郎市長はうち20億円以上を人件費抑制で賄う意向を示し、実現に向けて「職員200人の削減が目安」としている。
23年度には市長をトップとする行政経営改革本部の下に政策局、総務局、財務局でつくる事務局を立ち上げ、内部事務改革とデジタルトランスフォーメーション(DX)、組織・人事の管理、公共施設マネジメントなどに取り組んできた。
財政構造改善推進部は基本方針に明記した「構造改善を強力に推進するための専門部署」として設置。部局間の調整に当たり、23年度内に具体的施策の第1弾を公表する。(山岸洋介)
組織改正に伴う主な人事は次の通り。(敬称略)
【部長級】財政構造改善推進部長(育成センター課長)田中隆行
【課長級】財政構造改善推進課長(政策推進課担当課長)島田章
























