1列に花束を並べる参加者たち=宝塚市栄町1、花のみち
1列に花束を並べる参加者たち=宝塚市栄町1、花のみち

 色とりどりの華やかなダリアを使ったギネス世界記録が宝塚市で新たに誕生した。宝塚大劇場前の遊歩道「花のみち」(栄町1)にどれだけ多くの花束を1列に並べられるか、という挑戦。市民ら約500人が3日、1092束のダリアを並べ、成功させた。(村上貴浩)

 同市の市制70周年記念事業の一環。市北部の上佐曽利地区はダリアの球根の名産地で、ダリアは2021年に市花に追加選定されており、魅力を広める目的で企画された。市民に参加を呼びかけ、「ロンゲスト・ライン・オブ・ブーケッツ(最も長いブーケの列)」の名でギネス記録に挑んだ。

 今回の記録達成には、千束以上が並ぶこと▽生花であること▽少なくとも12本の花が一束に使われていること▽花か葉の部分が隣同士で触れていること-など細かな条件が設けられた。

 午後3時半ごろ、強い日差しが照りつける中、親子連れや浴衣姿の市民らが花のみちに続々と集まった。同地区のダリア農家らが準備した花束を1人が2~3束持ち、挑戦の瞬間を待った。

 約30分後、参加者が一斉に花束を地面に並べ、山崎晴恵市長と宝塚歌劇団で男役として活躍する美空真瑠さんが登場し、列を見て回った。その後、ギネス世界記録公式認定員の女性が一つ一つの花束を丁寧に確認し、数をカウントしていった。

 参加者たちが見守る中、認定員が「1092束で、記録達成です」と宣言すると大きな拍手が湧いた。神戸市北区から参加した森谷さなえさん(47)は「華やかなダリアが並ぶ美しいギネス記録に参加できて良かった」と話し、娘の小学5年生ひかりさん(10)は「暑かったけど楽しかった」と花束を手に笑顔を見せた。