2024年9月の能登半島豪雨災害の被災地で活動するカミーノ(日本レスキュー協会提供)
2024年9月の能登半島豪雨災害の被災地で活動するカミーノ(日本レスキュー協会提供)

 阪神・淡路大震災をきっかけに発足したNPO法人「日本レスキュー協会」(伊丹市)がクラウドファンディング(CF)で災害救助犬「カミーノ」の育成費を募っている。6歳になる2月1日が締め切りで、目標額の30万円は医療費やえさ代に使われる。

 同協会は1995年9月に設立。災害時にがれきや土砂の下敷きになった行方不明者を探す災害救助犬の育成や派遣などに取り組んできた。これまで新潟県中越地震や東日本大震災などの被災地で活動し、能登半島地震でも発生翌日から現地入りした。現在は4頭の救助犬が所属している。

 カミーノはメスのボーダーコリーで、生後3カ月から災害救助犬として訓練を開始。昨年9月の能登半島豪雨災害で初めて被災地に入った。強靱な精神力などが求められ訓練を重ねても活動できない犬が少なくない中、持ち前の粘り強さと嗅覚を生かして行方不明者を探し続けた。

 同協会の活動は寄付などで成り立っているが、平時は資金が集まりにくいといい、カミーノの誕生日に合わせてCFを決めた。カミーノを担当する訓練士の三枝和佳さん(26)は「これからさまざまな現場で活躍していくはず。たくさんの応援をいただいて、少しでも被災地の力になりたい」と話した。

 CFサイトは「シンカブル」=QRコード。同協会TEL072・770・4900(池田大介)