尼崎市指定文化財に指定された「六瀬頼連軍忠状」(尼崎市立歴史博物館提供)
尼崎市指定文化財に指定された「六瀬頼連軍忠状」(尼崎市立歴史博物館提供)

 尼崎市教育委員会は、南北朝の内乱中だった約660年前、合戦での手柄を上申した「六瀬頼連軍忠状(むつせよりつらぐんちゅうじょう)」を同市指定文化財に指定した。六瀬頼連は現在の猪名川町を本拠としていた北朝方の武士。神崎川の橋詰の守備中、敵軍(南朝側)が船で押し寄せて来たことなどが記されている。尼崎を舞台にした南北朝内乱の様相を伝える希少な史料という。5月10日から、市立歴史博物館(南城内)で特別公開される。(貝原加奈)