30年ぶりに再建された南門前の石鳥居=西宮市社家町
30年ぶりに再建された南門前の石鳥居=西宮市社家町

 阪神・淡路大震災で倒壊した西宮神社(西宮市社家町)の南門前の石鳥居が、30年ぶりに再建された。奉納の神事が先月27日にあり、関係者がお清めや通り初めを行った。震災では社務所が全壊するなど甚大な被害を受けた神社だが、石鳥居の完成で大半の復興を終えたという。(潮海陽香)

■耐震性に優れた御影石使用

 同神社では震災によって本殿が傾斜したほか、鳥居や灯ろうが倒れ、社務所は全壊。国指定重要文化財の「大練塀(おおねりべい)」の一部も倒壊した。その後は、崩れ落ちた大鳥居が2006年に再建されるなど、少しずつ復興を遂げてきた。