公演中に意識を失った女性を職員15人で救助したとして、兵庫県の宝塚市消防本部は、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市栄町1)に感謝状を贈った。傷病者に配慮して、心肺蘇生などの救命措置を女性職員のみで実施。同本部の荻野直人消防長(55)は「組織として人を助ける動きの模範になる」とたたえた。
同本部によると、4月8日夕の公演中、劇場内の案内係をしていたアルバイトの20代女性が、後方1階席でけいれんする10代の女性を発見。顔色は悪く、呼びかけにも応じない。すぐに川又栄利さん(36)ら女性職員も駆けつけ、ロビーに運び出した。
傷病者が女性のため、周囲から見えないように職員が女性を囲み、救命措置は女性職員のみで実施。自動体外式除細動器(AED)を装着したり、心臓マッサージをしたりした。女性は病院に搬送され、一命を取り留めた。
職員は消防への通報で「4分前からけいれんし、意識がなくなった」と詳細に情報を伝えた。救急隊の到着までの間について、川又さんは「心臓マッサージの途中で女性が何かを話そうと、口や首を動かしていた。とにかく助かってほしい一心だった」と振り返る。
同劇場では年1回、同本部と連携し救命講習を行っているという。感謝状を受け取った川又さんは「日々の訓練の大切さを実感した。お客さまを助けることができて良かった」と笑顔を見せた。(田中朋也)























